2020年9月9日水曜日

ユーフォルビア・エノプラ

 ユーフォルビア・エノプラとは?





学名:Euphorbia enopla
和名:コウサイカク(紅彩閣)
科属:トウダイグサ科、ユーフォルビア属
開花期:3月~5月


特徴:


 一見トゲがありサボテンのように見えるが、サボテンとは違うらしい。サボテンのトゲは葉が変化したものだといわれていて、トゲの付け根に「刺座」と呼ばれる器官があるという。対して本種のトゲは花梗(かこう)・花柄が変化したもので、トゲの付け根には「花座」という器官があるらしい。実際本種を画像検索すると、トゲと同じように生えた花柄から花が咲いている画像がヒットする。若いトゲは花柄と同じ赤色をしている。

 原産は南アフリカのケープ地方で、多分にもれずユニークな見た目をしている。脇芽が出やすくそれを使った株分けでの繁殖も容易だが、なるべく自然樹形のまま成長させたほうが見応えがあり面白い。

 株を傷つけると白い粘液が出てくる。その粘液は凝固しやすく、植物本体から水分が抜けたり細菌に汚染されるのを防ぐ役割がある。動物に対しても毒性があり、手で触るとかぶれたり、粘膜に触れると痛い思いをするかもしれない。

 雌雄は異株で、我が家にある個体はまだどちらかは不明だ。


栽培環境:


 買ってからまだ一年目なので置き場所は屋外の軒下で様子を見ている。お昼過ぎくらいには日陰になり、雨が降ると風が強い場合は雨に当たるくらいの場所だ。

 夏型多肉と紹介されているサイトが多数あるが、筆者が観察している感じでは夏は休眠期だと感じた。理由は新しいトゲが作られず、成長していないように見えたからだ。なので筆者の体感では、多くのサボテンと同じで春秋型の多肉植物だと思われる。

 ひと夏の間観察していた感じだと、暑さにはサボテンより強そうだ。サボテンも真夏は休眠するが、シワが深くなったり根本が萎んだり呼吸による水分の揮発が観察できる。しかし紅彩閣にはサボテンのような変化はみられなかった。なので秋に成長を始めるまでほぼ断水状態にしたほうが、根腐れを予防できると考えられる。

 ケープ地方出身の植物なので、基本的には常に土が湿っているのは苦手で、日光と風と乾燥が好きなはずなので、それを意識した管理を心がけている。

 いまのところ害虫はついていないが、カイガラムシがつくことがあるらしい。カイガラムシの駆除は、捕殺をするかマシン油を塗って窒息死させるかすると良い。



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