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2020年11月10日火曜日

犬酸漿

 イヌホオズキとは?




学名:Solanum nigrum
和名:イヌホオズキ(犬酸漿)
別名:バカナス
科属:ナス科、ナス属
開花期:8月~10月
花言葉:嘘、真実


特徴:


 茎が真っ直ぐにスッと立つ様や花の形状は同じ科のホオズキやトウガラシと似ていて、役に立たない(イヌ)ホオズキという名前の由来になったと考えられている。なお、名前にホオズキとつくが写真の通り果実は萼に包まれず裸の状態でみのる。

 黒い果実には「ソラニン」という毒が含まれている。ジャガイモの芽などにも多く含まれる成分で、溶血作用により「頭痛」「嘔吐」「下痢」などの中毒症状を起こす。また、大量に摂取すると死亡にいたるという。

 以上の理由から内服薬としての利用は避けられているが、外用薬としてヘルペスなどの腫れ物の治療に使われた歴史があるようだ。

 イヌホオズキという名前がつく類縁種はいくつかあるようだが、果実に光沢がないものはただ「イヌホオズキ」と呼ばれている本種だけのようだ。




生育環境:


 世界規模では温帯から熱帯に幅広く分布し日本では全土に分布する一年草のはずだが、我が家に生えてきた個体は本葉が2枚ほどの状態で越冬し、秋口には30cmほどまでに成長して花をつけた。十分に株が成長した状態で次の冬を越せるのか見ものだ。

 生えている場所は柿の木で半日陰となる紫蘭が植えられているプランターで、葉には絵描き虫がよく入っているが実つきもよく強健な印象の雑草だ。

 今後は落花した実からどの程度発芽して他の植物の成長の妨げになるのか、注意して見守ろうと思う。



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特徴で毒があり食用できないと書いたが、品種によっ
てはジャムにすれば食用にできるようだ……。


2020年9月21日月曜日

紫蘇

 シソとは?





学名:Perilla frutescens var. crispa
和名:紫蘇(シソ)
科属:シソ科、シソ属
開花期:9月~10月
花言葉:善良な家風、蘇る力
漢方名:蘇葉(赤紫蘇の葉)、紫蘇子(種子)、蘇梗(茎)


特徴:


 原産地は中国の南部で、「紫蘇」というのは漢名に由来する。カニを食べすぎて食中毒になった人が煎じて飲んだところ回復した逸話から、「紫の葉の植物で蘇った」ということで「紫蘇」と名付けられたという。

 名前の由来からも窺えるが、シソとは本来「赤い葉のシソ」のことを指す。緑色の葉の「青ジソ」は赤ジソの変異種であるとされている。

 シソには多くの品種があり、それらの間で交雑し雑種が生まれやすい。また近縁種のエゴマとも交雑しやすいという。

 食用に利用されることが多い品種は「青ジソ」と「赤ジソ」で、葉が柔らかくて縮れていないので噛み切りやすく口に残りにくい品種が選ばれている。また、花が半分くらい咲いた頃に摘み取った「穂紫蘇」や、先端の花が散り始めた頃に摘み取った「実紫蘇」、双葉が開いた頃に間引いた新芽の「芽紫蘇」も食用に利用される。

 近縁種にエゴマがあることからも想像できるが、シソの種子からも油を絞ることが出来る。エゴマ油と同様にシソ油にも α-リノレン酸が多く含まれ、身体に吸収されるとEPAやDHAに変化し、様々な身体に良いとされる効果が得られる。


栄養素:


 野菜の中でもグラムあたりの栄養素が群を抜いて優れているといわれているものがいくつかあり、β-カロテン・カルシウム・ビタミンB1は特に多いとされている。しかしそんなに量を食べるような品目ではなく、文献では日常的に食べる機会を増やすことを勧めているものが多数ある。

 シソ特有の成分としては、独特の香りのもとになっている「ペリルアルデヒド」があげられる。ペリルアルデヒドは α-リノレン酸と同様に抗酸化作用がある。

 ペリルアルデヒドの効能はもう一つあり、それは防腐・殺菌作用を持つことだ。しかしその作用は5~10%ほどの食塩と合わせなければ効果が得られないそうで、魚の刺し身の飾りのような使い方では効果を発揮できない。

 刺し身に添えられるのには他に理由がある。アニサキスに対して殺虫効果があり、さらにはアニサキスによる胃痛を防ぐ効果があるという。


プランターに生えた雑草化したシソ。本葉が2枚しか出ていないが逞しくも開花した。


生育環境:


 とくになにかするわけでもなく、そこら辺にこぼれた種子から発芽して生えている。本葉が数枚で5cmにも満たない株でも花が咲くようすは、雑草並みに生命力の強さを感じる。

 基本的には他の多くの植物と同様、日当たりがよく風通しの良い場所が栽培に適しているとされている。

 青ジソの方は害虫がつきやすく、我が家では「ハマキムシ」に次いで「ヨトウムシ」がつきやすいと感じる。赤ジソのほうは比較的、虫がつきにくいとされている。



通販の紹介

2020年9月18日金曜日

蟹草

 蟹草とは?





学名:Lygodium japonicum
和名:カニクサ(蟹草)
別名:シャミセンカズラ(三味線葛)、ツルシノブ(鶴忍)
科属:フサシダ科、カニクサ属
薬効:利尿


特徴:


 シダの仲間にしてはめずらしいツル性のシダである。胞子葉の形がシダの仲間であるシノブに似ていることから、ツルシノブと呼ばれることもある。カニクサと名前がついたのは、子供がサワガニなどを釣って遊ぶのに利用したことが由来となっている。

 ツルのように伸びる部分は茎ではなく葉の一部であり、そのツル状の葉軸は2m以上も他の植物に絡みつきながら伸びることもある。本当の茎は地中にあり、横に短く伸び先端からツルになる葉を出す。

 胞子は「海金砂」とよばれる漢方薬になる。利尿作用があり、淋病や尿路結石の治療に使われたことがあるようだ。


生育環境:


 水を掛けると固まる防草砂の割れ目から生えていて、その場所は半日陰で風通しの良いところだ。

 防草砂の影響で周りに他の植物は少なく、ツルが絡みつく様子は一度しかみたことがない。


フユサンゴに絡みついている様子



通販の紹介:


 移植は困難とのことだったが1軒だけ販売していた。

2020年8月25日火曜日

シラン

 シランとは?




学名:Bletilla striata Reichb. fil.
和名:シラン(紫蘭)
科属:ラン科、シラン属
開花期:4月~5月
花言葉:あなたを忘れない、変わらぬ愛
薬効:止血、鎮痛


特徴:


 ラン科の宿根草で、乾燥や過湿にも強く栽培しやすいため庭などに植えられることもある。地下に茎が肥大化した偽球茎(イメージとしては球根)と呼ばれる器官を作り、毎年新しい偽球茎から根や葉、花を咲かせる。その偽球茎は「白及(びゃくきゅう)」とよばれる漢方薬になる。

 ラン科の中では栽培繁殖しやすいため園芸店などではよく販売されているが、野生のものは準絶滅危惧種に登録されている。しかし栽培品の種子が飛散して繁殖することもあるので、自生種との見分けが難しいという。

 基本の花色は紫だが真っ白な花の「白花シラン」や、中心の部分がうっすらピンク色の「口紅シラン」など、変異種や交配種がいくつかある。葉に斑が入っているものもあるようだ。


病害:


 アブラムシ・・・我が家のシランでは蕾にたくさんのアブラムシがつく。捕殺するのが簡単でよいが、指で潰すとかなり指が汚れるので注意が必要だ。潰すのが嫌な場合は、アブラムシに対応したそのまま使えるスプレー式の薬剤を使うと手軽だ。

 さび病・・・カビの一種で、空気や水から伝染する病気だ。梅雨時期など、湿度が高い状態が続くと発症しやすい。水で溶いた重曹(濃度は0.1%)でも効果があるようだが、対応した農薬もあるので酷いようなら使うことを検討するとよい。ちなみに我が家では重曹を含め薬剤は使用していない。

さび病に罹った葉の裏


栽培環境:


 シランは非常に丈夫で家の横ちょの日陰や、駐車場などの砂利が多く、晴れが続くと乾燥しやすいところでも元気に育つ。我が家ではプランターと鉢植えにしている。

 用土は根腐れしなければなんでもよいくらい強健で、筆者は使い古しの余った土など、かなりいい加減な土を使って植え込んだ。好む土は山野草向けの配合のようだ。

 植え替えと株分けで余った偽球茎は、1年くらいバーミキュライトの上に置いただけのものが芽を出すほど強健なので、初心者でも栽培しやすいと思われる。3年~5年の周期で株分けなどの整理をして植え替えるとよい。



通販紹介:

2020年8月22日土曜日

ビワ

 ビワとは?






学名:Eriobotrya japonica
和名:ビワ(枇杷)
科属:バラ科、ビワ属
開花期:11月~2月
収穫期:6月
花言葉:温和、治癒、密かな告白、愛の記憶


特徴:


 常緑性の小高木で、5m~10m程になる。原産地の中国からは、平安時代に遣唐使が日本に持ち込み広まったといわれている。

 名前の由来は、葉や実の形が楽器の琵琶に似ていることからそう呼ばれるようになったという。余談だが、楽器の琵琶はもともと枇杷と書かれていたが、後に楽器の分類として琴になったことから、木製という意味でついていた部首の木偏を取り、琴の部首の玉部を比巴に乗せて琵琶と表記するようになったいう。

 果実を生食することはもちろん、葉や種子は生薬として、幹の部分には木材としての利用法がある。古い仏教経典には「大薬王樹」との記載があるらしい。

 花言葉の由来は民間薬として利用されていたことから「治癒」、小さい花が気づきにくいところに咲く様から「密かな告白」と言われるらしい。

 

ビワの品種紹介:


 流通量日本一『茂木』・・・1900年頃に茂木地方で広まった品種。中国ビワの実生。糖度、酸度、食味、見た目の美しさのバランスが良い。長崎、佐賀の特産品。

 西の茂木、東の『田中』・・・昭和12年に発表された品種。茂木より大ぶりで少し酸味が強いらしい。千葉の特産品。

 以上の2品種がビワの2大品種で、生産量の多くを占める。そのため品種は上記の2品種のどちらだが、商品名が「地名+びわ」というものが多く存在するらしい。ちなみに房総ビワは「大房」という大粒の品種だ。


我が家の実生ビワ


ビワの利用法:


 ここでは筆者が実際に利用した方法を記したいと思う。我が家のビワは実生苗のため、未だ未熟で実がならない。そのため今回は生葉を使ったお茶の作り方を紹介する。

 ちなみに味は、なんとなくビワの甘い風味を感じるクセの少ない感じの味だ。体に良いといわれれば特に抵抗を感じるような味ではない。


 1.葉についている細かい毛をスポンジなどで洗い落とす。葉は1年以上樹に付いていたものの方が味が良いらしいのとのこと。あと洗うのが楽。

 2.2cm程度の細切れにする。

 3.葉は水の時から入れ、沸騰させる。その後3分から5分程度煮出したら火を止める。

 4.冷めるまでそっとしておき、葉を濾したら出来上がり。冷める前にアツアツで飲んでもよし。冷蔵庫で冷やしてもよし。



 今回は栽培方法などは省略。



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2020年8月20日木曜日

チドメグサ

 チドメグサとは?





学名:Hydrocotyle sibthorpioides
和名:チドメグサ(血止草)
別名:チョウチングサ(提灯草)、ヒルグサ(蛭草)
科属:ウコギ科、チドメグサ属
開花期:6月~9月


特徴:


 繁殖力が旺盛で、芝生の隙間などで増えてしまうためウェブ検索すると駆除方法が上位に出てくる。繁殖力が高いのは小さな葉と脇芽が出やすい匍匐茎によるところも大きいが、種子の拡散力や発芽率も高く、開花期間が長いことも要因だと考えられる。

 チドメグサの名前の由来は、民間療法として葉を止血に使ったことからだ。別名の蛭草もヒルに噛まれた患部の止血に、そこら辺に生えていて手軽に利用出来たことからと考えられる。

 花は花柄が上に伸び、提灯のような球状の花序をつける。色は白だが、か細くあまり主張しないので上の写真では見にくい。
 →この写真が見やすい(google画像検索抜粋)

 アクアリウムに利用される種類もあるようだ。




栽培環境:


 多湿な環境を好むようだが、日光も大好きである。夏季は最盛期で、自らの背が低く小さい葉で地面を覆い尽くし、地表面を乾燥から守る。乾燥で葉が枯れてしまっても、茎が残っていればまた葉を出す逞しさを持っている。

 先に書いたように地表面を乾燥から防ぐグラウンドカバープランツとしての役割も持てるので、真夏でも一日一回の水やりで青々と茂ることが出来る。

 冬季も極端な寒さに当たらなければ、葉はある程度残る。

 栽培用土は市販されている草花用培養土で問題ない。ネジバナを植える時に株分けをして隙間を埋めるように土を足しているが、今のところ連作による影響は感じられない。

 ネジバナと混植するために栽培しているが、今後は他の鉢物のカバー材としても検討していきたいと考えている。

2020年8月18日火曜日

ユキノシタ

ユキノシタとは?




学名:Saxifraga stolonifera
和名:ユキノシタ(雪の下)
別名:イドグサ(井戸草)、コジソウ(虎耳草)、鴨足草(ゆきのした(俳句))
科属:ユキノシタ科、ユキノシタ属
開花期:5月~6月
花言葉:深い愛情、博愛、恋心、切実な愛情、好感
薬効:中耳炎、ひきつけ、むくみ、下痢など


特徴:


 イチゴに似た特徴を持っている。多年草で短い茎に長めの葉柄、匍匐茎(ランナー)による子株の形成、成長点から伸びる花柄。部品の見た目は違うが骨格が似ていると感じる。

 名前の由来は諸説あるらしいが筆者が共感したのは、白い花を雪虫に見立ててその下にある植物というものだ。

 雪虫に見えるという説を推したが、ユキノシタの花をよく見てみると実はすごく可愛らしい形をしている。白い5枚の花びらの上3枚にはピンク色の斑が入り、下2枚は長くリボンの足のようである。群生して花が咲いている様子は、まるで妖精たちが飛び回り踊っているようである。

 花言葉には愛情を含ませるものが多いが、それはユキノシタが古くから民間薬として重宝されてきた経緯にある。恋心という花言葉は山菜のような少々クセのある食味によるところではないかと想像したのだが、味について調べてみるとそうではないようだ。肉厚で食感が良く美味しいらしい。


薬草利用:


 主な薬効成分は「硝酸カリウム」「塩化カリウム」「ベルゲニン」「タンニン質」が含まれている。

 虎耳草という名前は日干しして生薬となったユキノシタを指すことが多く、それを煮詰めて服用する。効能は「むくみ」「胃もたれ」「下痢」に効くという。

 生葉を火で炙り柔らかくしたものを湿布としても使われる。効能は「消炎」「凍傷」「しもやけ」「火傷」に効くという。

 生葉をすり潰した絞り汁もガーゼなどに染み込ませ利用される。効能は「耳だれ」「中耳炎」「漆かぶれ」「虫刺され」「湿疹」に効くという。

 参考ウェブサイト:wikipedia


食用利用:


 青じそと同じ様に葉の裏面に衣をつけ天ぷらにする、「白雪揚げ」にして食べることが多いらしい。他には茹でて水にさらし「お浸し」や「ごま和え」などにしてもおいしいという。食感は肉感のあるシャキシャキやジャキジャキといった感じらしい。

 お浸しなどに調理する場合に注意点したいのは、葉に細かい毛が生えていてタレを弾いてしまうそうなので、どうにか下処理をする必要を感じる。食用利用できるくらい増えたら試行錯誤してみたいと思う。



栽培方法:


 夏季の直射日光と乾燥に弱いので、半日陰になるような土の湿度が保てる場所で栽培すると良いが、風通しの確保は必要だ。冬季の寒さも関東南部では特に気にする必要はない。

 栽培用土は水はけの悪い土を使用すると、活動が緩慢になる冬季に根腐れをする可能性があるので注意が必要だ。



通販の紹介: