2020年8月25日火曜日

シラン

 シランとは?




学名:Bletilla striata Reichb. fil.
和名:シラン(紫蘭)
科属:ラン科、シラン属
開花期:4月~5月
花言葉:あなたを忘れない、変わらぬ愛
薬効:止血、鎮痛


特徴:


 ラン科の宿根草で、乾燥や過湿にも強く栽培しやすいため庭などに植えられることもある。地下に茎が肥大化した偽球茎(イメージとしては球根)と呼ばれる器官を作り、毎年新しい偽球茎から根や葉、花を咲かせる。その偽球茎は「白及(びゃくきゅう)」とよばれる漢方薬になる。

 ラン科の中では栽培繁殖しやすいため園芸店などではよく販売されているが、野生のものは準絶滅危惧種に登録されている。しかし栽培品の種子が飛散して繁殖することもあるので、自生種との見分けが難しいという。

 基本の花色は紫だが真っ白な花の「白花シラン」や、中心の部分がうっすらピンク色の「口紅シラン」など、変異種や交配種がいくつかある。葉に斑が入っているものもあるようだ。


病害:


 アブラムシ・・・我が家のシランでは蕾にたくさんのアブラムシがつく。捕殺するのが簡単でよいが、指で潰すとかなり指が汚れるので注意が必要だ。潰すのが嫌な場合は、アブラムシに対応したそのまま使えるスプレー式の薬剤を使うと手軽だ。

 さび病・・・カビの一種で、空気や水から伝染する病気だ。梅雨時期など、湿度が高い状態が続くと発症しやすい。水で溶いた重曹(濃度は0.1%)でも効果があるようだが、対応した農薬もあるので酷いようなら使うことを検討するとよい。ちなみに我が家では重曹を含め薬剤は使用していない。

さび病に罹った葉の裏


栽培環境:


 シランは非常に丈夫で家の横ちょの日陰や、駐車場などの砂利が多く、晴れが続くと乾燥しやすいところでも元気に育つ。我が家ではプランターと鉢植えにしている。

 用土は根腐れしなければなんでもよいくらい強健で、筆者は使い古しの余った土など、かなりいい加減な土を使って植え込んだ。好む土は山野草向けの配合のようだ。

 植え替えと株分けで余った偽球茎は、1年くらいバーミキュライトの上に置いただけのものが芽を出すほど強健なので、初心者でも栽培しやすいと思われる。3年~5年の周期で株分けなどの整理をして植え替えるとよい。



通販紹介:

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