2020年8月13日木曜日

アボカド

 アボカドとは?




学名:Persea americana
和名:ワニナシ(鰐梨)
英名:Avocado(アボカド)
科属:クスノキ科、ワニナシ属
開花期:5月~6月


特徴:


 中央アメリカ原産。常緑性で野生のものは30mに達するほどの高木性の果樹である。常緑性だが葉の寿命は短く、翌年に新しい葉が出ると古い葉は落葉してしまうという。冬に寒さに当たると落葉することもある。

 果実の成熟には10ヶ月~15ヶ月かかり、多量の栄養分が必要なため一年ごとに果実が多く実る隔年結果性が強い。花が咲いてからは大凡1年半ほど収穫までかかる。また調理の用途に応じて、追熟をさせ硬さや青臭みを調整する必要がある。

 不飽和脂肪酸が豊富で「森のバター」と呼ばれる。不飽和脂肪酸とはざっくりいうと、常温では液状の脂肪のことだ。

 品種は3系統1000品種以上あると言われているが、日本で流通しているものはそのほとんどがハス種と呼ばれるもので、果肉が柔らかく熟すと果皮が黒くなり、消費者に親切な系統の品種である。ハス種は比較的寒さに弱く、日本での生産には向いていない。





外部リンク記事:


 :スーパーなどで売っているアボカドから種子を採取し、育て始める方法を分かりやすく解説してくれている。

 :アボカドを美味しく食べるためのレシピが多数載っており、アボカドの林がほしくなる。

 :「高栄養だが不味い」アボカドの種子の食べ方がまとめられている。


アボカドの毒素:

 
 「ペルシン」という名前の殺菌作用のある毒が含まれている。どうやら人には無害とされていて、多くの動物にとっては毒となるらしい。ペルシンは実にも含まれているが、葉・茎・種子に多く含まれていて、人間に対しては乳ガン治療に役立つとの研究報告がある。

 犬や猫は嘔吐や下痢を起こすと言われているが、筆者の感想としては植物性脂肪が原因か、もしくはアレルギー反応のように思える。まとめサイトの引用文の中には、毒性があると知らない時に1個分を犬に与えても問題なかったとの証言もある。実の追熟具合でも毒の量に変化がみられるかもしれない。
 毒反応が強く出る動物は、葉や樹皮を摂取した場合に多い。




栽培方法:


 上の写真は水耕栽培で根と芽を出したあとに植木鉢に植えた様子である。

 筆者の場合はまず種子の下1/3程を水につけて根が出てくるのを待つ。初めは1本強い根が出てくるので、その根から側根が出たら側根の下で1度根を切ってしまう。根を切る理由は、土に植え直す場合に長くて強い根があると邪魔になるのと、側根が出てくるのを促すためである。

 次に芽が出てきたら植木鉢への植え付けだ。アボカドは子葉(胚乳?)が特に大きく、初期生育時にあまり土壌の栄養分を必要としない。そのためむしろ土壌の栄養分は少ないほうが根の生育に良いと考えられるので、筆者は中粒の赤玉土とピートモスを混ぜただけの酸性の培養土を使った。

 日本のほとんどの場所で問題となるのは越冬である。一般にスーパーなどで売られているアボカドはハス種なので、耐寒性は -2℃程までである。なので冬場の管理は昼間は日当たりがよく、夜は風の当たらない場所が望ましいと考えられ、もちろん雪に当たれば枯れると思ったほうがよい。筆者の場合は風が通らず屋根のある玄関口で冬を越えてもらったが、これから樹が大きくなった場合はどうしようかと悩ましいところだ。



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