イヌカタヒバとは?
和名:イヌカタヒバ(犬片檜葉)
科属:イワヒバ科、イワヒバ属
特徴:
シダ植物の仲間なので花は咲かなく、岩の上などに着生して育つ多年草だ。平面上に枝分かれをした枝に、鱗片状の葉がびっしり生えている様は興味をそそる。
よく似た近縁種に「カタヒバ」という植物がある。イヌカタヒバの名前の由来は、そのカタヒバの”片側に向けて檜葉(ひば、ヒノキの葉)に似た葉が出る”が、カタヒバではないので区別するために「イヌ」を頭につけたらしい。
イヌにした詳しい由来は調べたが分からなかった。だが一般的に接頭辞に「イヌ」を付ける場合は、基の植物が人の役に立つ場合、それを否定する”役に立たない”といった意味で使われるらしい。
乾燥すると枯れたように皺くちゃに枝葉を丸めるが、水を与えると復活する。着生植物さまさまな耐乾性能力をもつ。
琉球諸島に自生しているイヌカタヒバは絶滅危惧種に指定されているが、本州においては指定されておらず、繁殖力の強い帰化植物として警戒されている。
その繁殖力の所以は、枝先に形成される「殖芽(しょくが)」によるところが大きい。殖芽とは栄養分を蓄えた子株のようなもので、種子のように拡散する。近縁種のカタヒバは殖芽を形成しない。
殖芽の拡大写真。大きさは1mm程度
気温が下がってくると、鮮やかに紅葉する。
鱗片状の葉がびっしりついた、葉の拡大写真。
栽培環境:
放っておいている。
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